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イントロダクション(全編再生)
――インタビュアーの井上伸一郎です。
――氷川竜介です。
――本日は2024年4月11日です。これから島村達雄氏のオーラル・ヒストリーのインタビューをご自宅にて行います。よろしくお願いいたします。
島村:ええ。
――まず、このたび『ゴジラ-1.0』で、島村さんがおつくりになった白組が手掛けられた作品が、アメリカのアカデミー賞視覚効果賞を受賞しました。この歴史的快挙について、今のご感想をうかがえればと思います。
島村:それはね、賞をいただいた山崎貴というのが、ほんとに僕が育てた男なのよ。白組という会社をつくって、お仕事がだんだん増えてきて、緊急に手先が器用で映画ができるような人を募集したら、山崎くんがポロッと受けに来て。ちょっと話しただけで、「これはすごい男だ」と。もうワンマン会社だから、「この人は絶対、採用」ってなっちゃう。もっとすごいのは、その時、調布スタジオという、いろいろ設備のあるスタジオがあったんだけど、もうそれをコイツに任せちゃおうって。すごい早い時代でそれをやっているわけだから。それがアカデミー賞まで行っちゃうんだからね。