ZEN大学

* ZEN University (provisional name) is currently applying for the establishment approval by MEXT.
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【ZEN大学×AIシリーズ】Vol.01 助教・ガーバー明菜さん

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皆さん、こんにちは。

ZEN大学のブログでは、2025年4月より開講予定のさまざまな授業について紹介していきたいと思います。

 

今回は【ZEN大学×AIシリーズ】の第1回目として、「人工知能活用実践」の授業をご担当いただくガーバー明菜さんに学びの内容についてインタビューしました。


ーー経歴を教えてください。


父がエンジニアで、姉が工業高校へ通っていた影響もあり、私も数学が得意だったことから工業高等専門学校の機械電気工学科へ進学しました。卒業後、アメリカへ留学し産業工学と出会い、課題解決や利益の最大化に最適な方法を見つける「オペレーションズリサーチ」を専攻。在学中に共同研究を行った電力会社へ就職し、業務上のシミュレーションでよく使用する統計学に興味を持ち、働きながら大学へ通って学びました。さらに、「誰かが決めたルールの中で動くのではなく、ルールを作る側になりたい」と思うようになり、マーケットデザイン分野も勉強しました。


ーー勉強が好きになったきっかけは?


博士課程を修了後、日本のコンサルティング会社から声がかかったことを機に帰国しましたが、より社会的意義のある仕事に就きたいと考え教育の道に進みました。

私が勉強を好きになったきっかけは中学の授業です。国語の先生が自主性を大切にする方で、教科書の表紙の裏に「自分の頭で考えて書いてみる」と書かされていました。「わかりません」と答えるのは禁止。必ず自分の考えを述べないといけませんでした。

卒業文集には「勉強は考えて、考えて、やっとわかった時が楽しい」と残すほど、当時から研究者肌でしたね。


ーー進化し続ける人工知能、どう学ぶ?


私が担当する「人工知能活用実践」は、日々進化するAIツールを使えるようになることを目標にした初心者向けの実践的な授業です。ライブ映像で配信され、ChatGPT(※1)、Copilot(※2)、画像生成、音楽生成などを使用した創作を行います。

 

※1 OpenAIが開発した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種。

※2 Microsoftが提供するAIアシスタント。

 

一人一台のスマホのように、数年後にはどんな人にも身近になっているAIや新たに出てくるツールを使えるように、とにかくやってみることを大切にしています。小学生が電卓の使い方を習うのと似ていて、全員が初歩的なところから一歩ずつ進んでいくので安心して受けてもらいたいです。

また、教材として使用する『教養としての生成AI』(幻冬舎新書、2023)の著者、清水亮氏をゲストに招く回もあり、AIツールのデモンストレーションや意見交換を通してAIの可能性を考察します。

私自身は同僚を見習って使い始め、AIの楽しさに気づきました。今はブレーンストーミングやプログラムを書くのに使用しています。コードを途中まで書き、AIに残りを推測して書いてもらっていますが、圧倒的にスピードが違いますね。


ーーAIへの否定的な考えもあるが…


めざましく発達する一方で、AIが進化しすぎることへの否定的な意見もあります。その根底にあるのは恐怖心ではないかと私は考えます。なぜ怖いと感じるのかを分析してみるといいかもしれません。さらに言語化することで他者にもわかってもらいやすくなります。また、みんなが気持ちよく使える制度が整っていないことへの嫌悪感もあるのかもしれませんね。

すでにAIはあらゆる場面で活用されており、知らない間に使っていることも多くあります。また、AIの答えを公平だと決めつけたり、就職などの大きな決断をAIに委ねたりする流れもあるため、頼りすぎることのデメリットも理解し、主体性を持って接することができるバランス感覚を養う必要はあると思います。


ーー学生へのメッセージ


学生の皆さんには、身構えずに手を動かして楽しんでみてほしいです。触ってみてその利便性がわかれば、次々に登場する新しいツールに対しても意欲的になれるはず。作業効率を上げたり、考え方の偏りや抜けを補完してくれたりするAIですが、「AIを生み出した人間こそすごい」と私は思います。生活をより豊かにするツールとしてAIを使いこなす術を当講義で学んでいきましょう。



※ZEN大学(仮称)は設置認可申請中のため掲載している内容は今後変更の可能性があります。

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