ZEN大学

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【ZEN大学×AIシリーズ】Vol.02 講師・瀬下大輔さん

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皆さん、こんにちは。

 

今回は、「人工知能活用実践」の授業を担当する瀬下大輔氏に学びの内容についてインタビューしました。



--経歴を教えてください

 

大学卒業後、3年ほど会社員をした後、大学院に入り直し、修士2年生の時に「株式会社すうがくぶんか」という会社を立ち上げました。以降、数学教育・データサイエンス教育に携わっています。起業の構想は大学1年生の頃から持っていました。大学には優秀な友人がたくさんいましたが、数学ができないために科学の本が読めなかったり、興味があるのに諦めたりすることが多く「もったいないな」と感じており、そこに需要があると確信していたのです。

今の時代、AIや機械学習、データ分析などは社会の発展に欠かせません。会社を立ち上げた頃に統計学ブームが到来、画像認識などのディープラーニング(※1)へとトレンドが続き、時代に合わせて私も学びながらやってきました。

 

※1 人工知能技術における機械学習の一つ。コンピューターが自動で大量のデータを解析して、その特徴を抽出する技術。



--「人工知能活用実践」ではどのような授業を展開する予定ですか?


「人工知能活用実践」では、ガーバー明菜さんと共にAIの効果的な使い方を伝えていきます。私はAIのメカニズムや作り方を教えてきた身なので、使う前にその中身を知っておく重要性は感じています。しかし、今のAIはとても進化しているので、仕組みの詳細を知らなくても活用できるのは事実であり、気軽に身につけられるスキルというところに意義があると考えます。AIを使ってデータ分析やグラフ化をスピーディに美しくできるスキルがあれば、社会では十分通用します。15回の講義のうち、私が担当する「データを収集・分析しよう」の回では、正しく見る目を養いながら、調べたことを最終的なプレゼンテーションでどう伝えるかを考えます。

 

次々に新しいものが登場するAI業界。そのため講義は常に最新の情報を伝えられるライブ形式です。また、それぞれの学生が生成した画像やプレゼンテーションの文書などを共有することで意見交換を活発にしたいと考え、コメントができるインタラクティブ授業にしています。プロンプト(AIへの指示)は同じなのに個人によって結果が異なるAIの面白さを学ぶためにはインタラクティブが有効だと思います。


--AIに対してどんな期待を持っていますか?


AIはさまざまなきっかけを与えてくれます。例えば、何もない状態で一からPython(※2)コードを学ぶより、AIを活用した方がハードルを下げられます。私自身はコーディングにAIを活用していて、最初だけコードを書くと「あなたの書きたいものはこれですね」と続きを提案してくれるのですが、たとえ提案が間違えていても何度かやればたどり着けますし、正しい書き方を学ぶきっかけにもなります。

ただし、AIは理論的思考を持っているわけではないので、それを理解した上でAIの回答に惑わされないようにしておく必要はあります。

 

※2 プログラミング言語の一つ。


――学生へのメッセージ


N高の授業を見学すると、ChatGPTを使っている生徒はまだまだ少なかったことが意外でした。一回使えばその便利さがわかると思いますし、自在に使いこなす力を皆さんは秘めています。そのため、この講義ではとにかくAIに親しんでほしいと思います。

また、誰もがAIを使えるようになった時には、AIを使って「何をするか」がより重要になるはず。ZEN大学の幅広いカリキュラムを活かして、好きなことを他にも学んでおくことをお勧めします。

皆さんの在学中にも進化し続けるであろうAI。「AIで遊ぶ」くらいの気持ちで臨み、受講後も楽しみ続けるためのベースをここで築いてください。一緒に楽しい講義を作っていけたら嬉しいです。



※ZEN大学(仮称)は設置認可申請中のため掲載している内容は今後変更の可能性があります。

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