ZEN大学の作道直幸准教授が「第35回CERI最優秀発表論文賞」を受賞することが決定しました。
CERI最優秀発表論文賞は、一般社団法人日本ゴム協会主催の年次大会において優秀な研究発表を行った研究者を表彰するもので、全89件の発表の中から選ばれました。
表彰式は2025年12月11日(木)・12日(金)に名古屋市中小企業振興会館で開催される第36回エラストマー討論会にて行われる予定です。
【受賞した研究】
テーマ「ゴムの定常亀裂進展の線形粘弾性モデルとその厳密解」
作道直幸(ZEN大学/東京大学)、長滝谷北斗・小林舜典・垂水竜一(大阪大学)
【受賞コメント】
本研究は、ゴムに生じた小さな亀裂が成長して壊れるという、身近な現象に関するものです。亀裂が成長するときに、遅い成長では先端が丸いですが、速い成長では先端が尖ります。この現象は昔からよく知られており、タイヤなど耐久性が求められるゴム材料の開発にとって重要ですが、その理由は長らくわかっていませんでした。私はこの現象が不思議で、ずっと考え続けていたのですが、長い間、解くことができませんでした。そんな中、大阪大学の方々と新たに出会い、一緒に研究を進めることで、6年ぶりにこの問題を解くことができました。今回の受賞は、その成果を評価していただいたものと受け止めています。今後も、身近な現象の背後にひそむ物理的なメカニズムを明らかにする研究を続けていきたいと思います。
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作道直幸准教授が「第35回CERI最優秀発表論文賞」を受賞
