【学生ブログ】長門林業DX体験レポート:「体を動かして働くなんて絶対ムリ」と思ってた私が、地元の森に飛び込んでみた!

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私のバックグラウンドとプログラム

ZEN大学1年生の佐伯澪です。

長らく机に向かって何かをすることから離れていましたが、第1期生としてZEN大学に入学しました。大人の学び直しと言えるほどでも、社会人として立派なキャリアも持っていませんが今まで自分の生活や家族の生活を守り、助けるため必死に働いてきました。

その中で見つけた私の幸せな心の在り方について、大学の地域連携プログラムに参加することで深く向き合うことができたと思っています。

今回参加したのは私の地元「山口県長門市」の林業をテーマにしたプログラム。

私の実家は漁師で、祖母は農家。
中学生の頃にはもう「絶対に第一産業を生業とする男とは結婚しない」と固く心に誓うくらい、第一次産業の"厳しさ"を肌で感じて育ちました。

きっかけは、大学の説明会で見た長門市のシンボル。 嬉しい反面、長門市なんて知らないだろうし、誰も来ないかもと悲しく思いました。

「今年は一人かもしれないけれど、誰かが参加した実績さえ残せば、来年は二人になるかもしれない。プログラムが続いてくれるかもしれない!」その一心で参加を決めました。山に登って体を動かす自信も、危険な林業の現場に入る勇気もなくて、ただ地元が頑張っていることを見過ごせない、応援したい気持ちでいっぱいでした。

実際には、私を含めて3人がプログラムに参加し、1ヶ月間長門市で林業の最前線に触れることができました。

私の偏見と現実

プログラムは現場に入る前に、まず安全講習からはじまりました。 林業家の方が穏やかに説明してくれて、正直なところ少し驚きました。というのも漁師町で育った私は、家族を含め、それなりに”ちょっと怖い”大人に囲まれていたのです...(笑)

「現場に入ったら、きっとあの人たちも目の色が変わるはず...」
そんな風に祖父や父の姿を思い出し、気を引き締めました。

ところがそんな不安とはウラハラに、林業家の皆さんは現場に入ってもすごく冷静で、私たちのことを、ずっと優しく危険から守ってくれました。

木を切るのは環境破壊?

さて、木を一本植えるのに、いくらかかって、何年で商品として価値が出るでしょうか。
売り方一つで木の価値も変わりますが、丸太は一本いくらでしょう。
そもそも木を切ることは環境破壊だと思いますか?森の環境を整えるってどういうことだと思いますか?
DXの一つとしてスマホやドローンが使われていますが、どんな活用をされているでしょうか!
そして、林業家のみなさんは暑い日も寒い日も作業して、どんなことをして1日いくら稼ぐのでしょうか。

電波の届かない森の中では、Google先生に頼ることができません。後から調べなくても、事前に調べなくても
「興味を持ってくれて、訊いてもらえたこと、それだけでも大人は嬉しいものだ。」
林業家さんたちは、私たちの質問攻めを、好奇心を、あたたかく受け止めてくれました。

プログラムに参加してわかった「私の方程式」

言語化したいことはたくさんありますが、私が今回一番強く感じたことは、

「体験すると、知識が深まる」
「知識があると、世界はもっと面白い」
 「そして、その新しいものさしが、面白いと感じる心が、自分の幸せである」

これが私にとっての心の豊かさで、大切にしたい価値観だと気づきました。

正直に言うと、体を動かすことが苦手どころかどちらかといえば嫌いな私。
でも、最初こそ不安でいっぱいだったものの、やってみれば苦痛ではありませんでした。
机に向かうことだけが勉強ではありません。
自然の中で過ごすことで、より人間らしい感覚が呼び戻されることを体験しました。

田舎は刺激がなくてゆっくり過ごせる場所だと思っていました。
でも実際は、むしろやることを探すと限りなく忙しくて、驚くほど刺激がたくさんあります。しかもそれは、好きなものを買ったり、ゲームで勝つなどという一時的な快楽や刺激ではありません。なんかそれなりに長いこと、じわじわ人間的に幸せになる刺激です。

うまく表現できませんが、心が整ってほっこりし、体がスッキリするんです。

私に言えることはただ一つ、「体験してください」ということ。
このような体験は何事にも変えられない人生の自己投資です。


これからの学生生活に向けて

この課外活動は単位にはなりません。ZEN大学はオンラインの通信制大学ですから、授業はすべてオンラインで受けて、単位を修得します。これは、学業成績には直接関係ないし、むしろスケジュール調整や取得単位数の自己管理が求められる、少しハードなミッションでもあります。

このブログを読んでくださった方の中には「これが何の役に立つのか?」と思われる方もいるかもしれません。端的にいえば、今回の「楽しかっただけでは終わらない経験」はこれからの学生生活に彩りを与え、役に立つと思っています。

私は25歳で初めて大学生となりました。

社会人経験もある私ですが今回、「大学で学んだことを使って地域の課題を解決!!!」なんてかっこいいことはできませんでした。でも、自治体が抱えるちょっとした困りごとから、自信のあるものを体験を通して知ることができました。

ZEN大学には今の時代に合わせたさまざまなカリキュラムが用意されています。これから学びを深めていくことで、もしかすると解決できることや力を伸ばせる方法を見つけることができるのではないかと私は期待しています。

学んだことをどう活かすかは人それぞれですが、今回感じた一つ一つの発見や学びを大切にして、授業を受けていくことができる気がします。どこか遠い地方創生の話が身近になる、それだけでも学びへの栄養になったと私は感じています。

プログラムの最後には、1ヵ月間の滞在の中で見たものや感じたこと、私たちの学びを紹介するまとめ動画を制作し、発表しました。その様子は、以下をご覧ください。

長門市しごとセンターホームページ「ZEN大学 1か月インターンプログラム2025 終了しました!」▶ https://nagato-tsunagu.com/archives/225797



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番外編

UっちーくんとKくんの話

一緒にプログラムに参加したのは、20代なりたてのUっちーと、高校卒業してすぐ進学してきたKくん。25歳の私と同じような年齢に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と私との差があります。

私が高校生の頃なんて、宿題のわからないところをAIに聞くなんて考えもしませんでしたが、彼らにとってはそれなりの常識だったみたいです…(ジェネレーションギャップ?それとも私が置いていかれたのだろうか…笑)

今考えると、偶然にもみんな運転免許を持っていることだけが最初の共通点だったのかもしれません。笑

真面目で細かい確認を含めてきちんとした行動ができるUっちー。
コミュニケーション能力も勢いもあって、何でも挑戦するKくん。
3人での共同生活はとっても楽しかったです。

滞在中に迎えたUっちーの誕生日をお祝いするためにUっちーの好きそうなものを私が勝手に推測して集め晩御飯にしました。

Kくんは今回のプログラムでお世話になったNPO法人つなぐの職員さんからこっそりケーキを準備してもらっていました。とは言っても、観察力のあるUっちーにはすぐにバレていたようですが、優しさで知らないふりをしてくれていました!笑

一方、私は、私たちが用意したものじゃないしな…wという気持ちで、少しだけ大人の私はケーキのことはないものだとして振舞っていました!

Kくんはケーキをもらってきたことをバレてないと思っていたようで、既にばれていたことを知った時は少しショックだったみたいですが、Uっちーを喜ばせたいと思ってワクワクしている様子に私の心を暖かくしてくれました。

ちなみに並んでいる茶色のお皿×2は左がただの唐揚げ、右がチキンチキンごぼうです。チキンチキンごぼうは山口県の学校給食で出てくるとにかくうまいやつです。唐揚げと揚げたごぼうを甘辛いタレ(甘さちょい強め)で絡めるやつです。

想像するだけで美味しそうでしょう?

チキンチキンごぼうは比較的新しい郷土料理ですが、昔ながらのけんちょうや瓦そばも作りました。決して料理上手ではない私が作った山口の郷土料理「けんちょう」(甘辛い濃い目の味付けで大根、人参、豆腐を炒めたもの)や瓦そば(家庭料理バージョン)を美味い美味いと残さず食べてくれた2人、、、本当にありがとう!嬉しかったよ!

私の自慢「長門五名湯」

もう1つ紹介させてください。私の大好きな温泉を忘れていました。山口には5つのそれぞれ特徴の違う「長門五名湯」と呼ばれる温泉郷があります。

私の一番好きなのは朝6時か7時くらい、もしくは夜8時過ぎくらいの「町の湯(俵山)」です。油谷湾温泉も高級感があって、絶景でお勧めです。私にとっては小さい頃からそこにあることが当たり前だったので気づきませんでしたが、海も山もご近所さんで、毎日でも行ける、とても身近な存在です。

海と山と温泉はずっと昔からのお友達、長門市。
長門市が育ててくれた私の豊かな心と、長門市でのプログラムを通じて体験したことをレポートしました。

Thank you for reading my blog!!!!!!!


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