こんにちは、ZEN大学一期生の嶋津円香です。
エスニック料理とスポーツ全般、特にテニスが好きです。
今回私は、ビジネスデザインを実践的に学べるプログラムに魅力を感じ、「学生の目線から社会を知ってみたい」という思いから、リコーの社員向けプログラムである「ビジネスデザイナー育成プログラム」を、ZEN大学向けにアレンジしたビジネスデザインプログラムに参加しました。
活動の舞台となったのは、品川駅の近くにある株式会社リコーのBUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO(RICOH BIL TOKYO)です。
では、RICOH BIL TOKYOとはどんな場所なのかご紹介します。
このBIL TOKYOは、リコーの強みである自然言語AIや画像認識AIといった最新技術を活用しながら、企業や自治体といったお客様と共創し課題解決を行うための対話の場所です。このプログラムでは、チームで仮説を立てお客様に提案する、まさに実践の場でした。
初めて訪れたときは、その洗練された空間と最新のAI体験を提供する機器の数々に圧倒されました。
さらに、対話を活性化させることを目的に、BIL TOKYOが独自に開発した香りが室内に漂っており、最初は少し緊張してしまうほどでした。次第にその空間にも慣れ、集中できるようになっていきました。
プログラムの全体像
まず提案に向けた準備から始まります。事前にリコーの営業の方との打ち合わせを実施し、提案内容のテーマを共有しました。その後、AIを使ったディープリサーチを通じて情報を集め、お客様の課題解決に向けた仮説を立てて提案資料にまとめます。

提案当日は、リコーの実践事例や開発中のプロダクトが展示されたデモエリアでお客様を案内しながら会話を重ね、関心を聞き出します。その後、「Basecamp」と呼ばれるラウンジスペースで対話がはじまります。落ち着いた雰囲気の中で、課題を掘り下げ、その本質を明らかにしていきます。対話の最後には、ラップアップを行い、表出した課題を振り返りながら、優先順位、解決策の方向性をまとめていきます。
どのようなことを提案するのか、下記が仮設課題の資料の例です。

私は、株式会社赤福と北海道の猿払村役場への提案を担当しました。
お客様が抱える課題を対話の中から丁寧に引き出し、それに最も適したリコーの技術をつかった解決策を提案しました。提案の目的は、単にすぐに売れる製品を紹介することではなく、「お客様と共に新しい働き方を創り出していくこと」です。

リコーでは、「VISION FIRSTで語る将来構想」という考え方のもと、会社の未来像として“ありたい姿”を大切にしています。私自身もその考え方に共感し、提案を考える際には「未来に向けてどうありたいか」という視点を意識して取り組みました。

ワークショップでの学び
1.DifyとMiroを活用したワークショップ
提案に向けて、その考え方や手法を見つけるため、ワークショップが開催されました。ワークショップルームは、AIが支援する会議空間になっていて、部屋に組み込まれたマイクがディスカッションの発言を拾い、AI音声認識エンジンによって、テキスト化します。テキスト化された発話をDify[※1]があらかじめ組まれたワークフローにそって加工し、Miro[※2]に転送することで、議論の土台を生成してくれるのです。これによって、発言内容を付箋に短文要約することで議事録を簡単に生成することもできるのです。
また、発言内容を整理してマインドマップを自動で作成してくれる仕組みもあり、議論の流れを可視化しながら効率的に意見をまとめることができました。
[※1]AIアプリケーションの開発・運用が可能な、オープンソースのプラットフォームです。
[※2]チームの共同作業を支援する、Web上のホワイトボードサービスです。

2.VR・Relits体験
「Master VR」と、リコーが開発している「Rilets」というサービスを使って、実際の顧客との対話を想定したロールプレイングを体験しました。
これはリコーの新人研修でも実際に活用されているプログラムの一部で、リアルな会話の流れや、少し踏み込んだ質問にも対応できるように設計されています。
練習の最後には自分の対話スキルがスコアとして表示され、強みや改善点を教えてくれる仕組みです。
ちなみに、私のスコアは65点でした…。

3.LAB体験
リコーの強みとする3Dプリンターやレーザーカッターの技術を用いて、自分でデザインしたネームタグ作りを体験できました。

最後に
リコーの方々の「お客様への熱い思い」に直接触れ、提案資料づくりやロールプレイを通して多くのアドバイスをいただきました。意見をうまく整理できず焦ることもあり、本番前日まで資料が完成せず、不安でいっぱいの時もありました。
初めて社会の現場に立つ中で心が折れそうになることもありましたが、たくさんの助言を受ける中で、自分が「いいな」と思う部分を選んで吸収することの大切さを学びました。
もともと人前で話すことが苦手でしたが、1ヵ月の経験を通して「自分の言葉で伝えたい」と思えるようになり、台本を読むプレゼンテーションではなく、お客様を巻き込みながら対話を生むようなファシリテーションができたと感じています。
大変だった分、やりがいも大きく、自信とロジカルな考え方が身についたことが、自分にとって大きな成長でした。リコーの菊地GMから「一番成長を感じた」と言っていただけたことも本当に嬉しかったです。
この経験で得た学びを、今後のプログラムや社会に出たときにも生かしていきたいです。

下の写真は、約1ヵ月間そばで支えてくださったメンターの方々です。
知識も経験もなかった私に、厳しくも的確に向き合い、成長のきっかけをくださいました。メンタル面でも情報面でも多方面から支えていただき、本当に感謝しています。
また、リコーの皆さまにも多くの場面で本当にお世話になりました。

充実した1ヵ月を過ごすことができ、私自身も「もう一度参加したい」と思えるほど素晴らしいプログラムでした。
みなさんにもぜひ参加してほしいです。
