2025年5月29日(木)、ZEN大学の客員教授であり、東京大学および慶應義塾大学でも教授を歴任した鈴木寛(通称:すずかん先生)が主宰する、新たな学びのコミュニティ「ZEN大学すずかんゼミ」が、都内でついにスタートしました。本記事では、その記念すべき第一回の様子をレポートします。
「ソーシャルプロデューサー」を目指す人のための学びのコミュニティ
「すずかんゼミ」は、鈴木寛(通称:すずかん先生)が1995年に松下村塾をモデルに立ち上げた学びのコミュニティです。時代の潮流を捉えた学びを通して、次世代を先導する「ソーシャルプロデューサー」を育成し、さまざまな業界に多くの卒業生を輩出してきました。「ZEN大学すずかんゼミ」では、課外プログラムとしてAIやDAO(分散型自律組織)を活用したプロジェクトワークに取り組みます。
キックオフを兼ねた第一回「ZEN大学すずかんゼミ」には、オフライン・オンライン合わせて約150名の新しいゼミ生が参加しました。最初の挨拶で「(すずかんゼミの創設以来)30年ぶりにワクワクしています」と話したすずかん先生。「AIという、インターネットを上回るパワフルなものを時代の最先端で使いこなし、世の中を新しく創っていける皆さんはラッキーです」と、AI分野に明るいZEN大学での活動へ期待感を表しました。
「ZEN大学すずかんゼミ」では、物理学を専門とする作道直幸准教授が「文理の垣根を越えた融合」を実現するためのキーパーソンとして指導にあたり、ティーチング・アシスタント(TA)には年齢、性別、出身大学、そして専門などもさまざまな「すずかんゼミ」のOBOGの方々が勢ぞろいしています。
まずはゼミ生の可能性を知ろう!リソースチェックワークショップ
この日は、TAの一人で探究教育の会社を経営する落合真弘氏によるワークショップが行われました。テーマは「ゼミ&ゼミ生の可能性を知る」。そのために、ゼミ生のリソースを集めるワークを行いました。
まずは、自分の「やりたいこと」「できること」、自分が持っている「使えるもの」「繋がり」の4つを書き出して共有しました。使用ツールは「Slido」。スマートフォンから入力された内容がリアルタイムで表示・集計される便利な仕組みです。
続いて、集まった情報から「やりたいこと」の実現に関係しそうなものをマッチングしていきます。リアル会場ではゼミ生がやりたいことを発表し、「大規模な運動会を開きたい」「気象を研究したい」「地元を盛り上げたい」などさまざまな夢を語りました。また、オンライン上ではSlackでメンバーがおのおのやりたいことを発表し、それに対して「こんなことができるよ」「これを使えるよ」と誰かがリソースを挙げていくことで次々と現実的なアイデアが生まれていました。
活発なコミュニケーションの中で、自分が持っているものを活かせる場所や、やりたいことを実現するためのヒントなどが見える有意義なワークショップとなりました。

月2回のゼミでそれぞれの目標に向かって自主的に学んでいく
「ZEN大学すずかんゼミ」は、これから隔週で月に2回開催されます。AIを中心とした最先端の技術を活用しながら、全国のゼミ生が繋がりを持ち、それぞれが自分ならではのテーマを自主的に学んでいきます。
ZEN大学すずかんゼミ▶ https://zen.ac.jp/suzukan