プロの一筆でイラストはどう変わる!? 展軸祭 pixiv×ZEN大学「和田 拓先生直伝!観て学ぶリアルタイム添削ステージ」開催レポート

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2026年4月25日・26日に、「ニコニコ超会議2026」内で開催されたZEN大学の大学祭「展軸祭2026」。そのメインステージで、pixivとの共同企画によるプログラム「和田 拓先生直伝!観て学ぶリアルタイム添削ステージ」が開催されました。本記事ではその模様をお届けします。


なお、ZEN大学はpixivの提携でクリエイティブ科目群を20科目開講しています。
pixiv提携科目特設サイト▶ https://creative.zen.ac.jp/pixiv/


学生のイラストをプロが添削!
「和田拓先生直伝!観て学ぶリアルタイム添削ステージ」

26日にメインステージで実施された特別企画「和田 拓先生直伝!観て学ぶリアルタイム添削ステージ」。任天堂で『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をはじめとする数々の作品のイラストを手掛け、ZEN大学ではpixiv提携科目「デジタル画像創作論Ⅱ -  キャラクターデザイン」のゲスト講師を務めるイラストレーターの和田拓先生が、学生の描いた作品をその場で添削しました。

和田先生は、作品の魅力や良い点を紹介しつつ、学生が悩んだポイントなどを中心に添削。今日から試せる解決策やより良くするための視点を披露し、参加者からもその変化に驚きの声があがりました。

添削する和田拓先生

では、実際に先生が添削を施したBefore / Afterを見てみましょう。

<添削例① ゆいさん『春風』Before / After>

和田先生がまず着目したのは「画面全体のコントラスト」。人間の目は、画面の中で最もコントラストが強い場所に無意識に引き寄せられます。元の絵ではスカートの黒い部分が最も目立っていましたが、キャラクターの顔を主役にするために、あえてスカートの明度を上げたり、背景を暗くしたりすることで、キャラクターを浮き立たせる手法を実演しました。

さらに、「奥行きの表現」にも重要なヒントが。雲を描く際には手前は大きく、奥に行くほど密度を高く小さく配置することで、空に圧倒的な広がりと奥行きを持たせることができるそうです。和田先生が実演して見せると、その違いは一目瞭然。

また、技術的なアドバイスとして、和田先生自身のワークフローである「明度と色相のレイヤーを分ける方法」も解説。後からの修正が劇的にスムーズになるこの方法は、早速今日から活用できそうです。

<添削例② やよいさん『桜の木漏れ日』Before / After>

まずポイントとなったのは、「演出意図による構図の使い分け」です。全身を均等に画面に入れるのではなく、「どこを一番見てほしいか」を深掘りすることが大切だと先生は語ります。例えば、キャラクターの和やかな表情を伝えたいのであれば、あえて膝下を切り、顔をクローズアップした構図に下げるだけで、意図が明確になります。さらに、空いたスペースに読みかけの本を描き入れると……一気にストーリーを感じさせるイラストに!これには、学生コメンテーターの2人からも「すごい!」と声があがりました。

さらに、背景の桜などを空間演出に活用する手法についてもアドバイス。枝の曲がり方や重なりを描き込むことで空間の奥行きを演出し、地面から生える葉をキャラクターの手前に描くことで、その場の雰囲気が伝わる深みのある絵へと変化させました。

<添削例③ ヤナさん:『4月といえば超会議』Before / After>

ニコニコ超会議でのライブ会場の臨場感を追求したヤナさんの作品では、一つの工夫でダイナミックな効果を発揮する添削が行われました。

和田先生が手を入れたのは、観客の手の大きさです。手前にあるものを極端に大きく描くことで、ステージ上で歌う主役を見上げる視点に迫力が生まれ、作品を見ている人があたかもその場に居合わせたかのように感じる臨場感が演出されました。

また、「光の質の描き分け」についても深いレクチャーがありました。太陽のような柔らかい光ではなく、ステージ上のスポットライト特有の強い光を表現するため、キャラクターの境界線にパキッとした硬いハイライトを投入。あえて背景との差を強烈につけることで、暗いライブ会場の中で主役が鮮烈に立ち上がるBefore / Afterには、会場からも驚きの声が上がりました 。

登壇者・参加者からのメッセージ

左からゆっきーさん、ゆいさん、和田拓先生、やよいさん、めんだこちゃんさん

講師:和田 拓先生

添削した皆さんの作品は三者三様の絵柄でそれぞれに素晴らしいところがあり、とても楽しく取り組ませていただきました。短い時間の中で伝えることの難しさを自分自身も痛感しましたが、もっと要点をまとめて伝えたいと思うほど、皆さんの熱意を感じるステージでした。

今年度からは、私がゲスト講師を務める『デジタル画像創作論Ⅱ - キャラクターデザイン』の授業も始まります。これまでの経験の中から、皆さんの役に立ちそうなことをお話ししていますので、ぜひそちらも聞いていただけると嬉しいです!

学生:ゆいさん

イラストを添削してもらうのは初めてでしたが、第三者からアドバイスをもらう大切さを身をもって実感しました。良いアドバイスをたくさんいただいたので、その場ですぐにメモを取りたかったくらい。忘れないうちに、しっかり内容を残しておこうと思います!

学生:やよいさん

プロのイラストレーターの方に、直接アドバイスをいただけることはまずないと思うので、本当に良い機会になりました。今後、自分がイラストを制作していく際にも、今日いただいた言葉を少しずつ思い出しながら描いていこうと思います!

学生:ヤナさん

和田先生のアドバイスが的確すぎて、「光はもっと思い切って鋭く入れていいんだ…!」などとても参考になりました。観客の手は「主役より目立たせちゃダメかも」と控えめにしていたので、逆に有効な見せ方だったのかと勉強になりました。直接添削いただける機会をいただき、ありがとうございました!

※ヤナさんは当日登壇できませんでしたが、配信で視聴してもらいました。

コメンテーター:ゆっきーさん

同じ学生の皆さんのイラストを見て、その技術や描き込みの量に、まず驚きと尊敬の念を持ちました。 先生の手が入ることでさらに良くなっていく様子を見て、イラストに対するイメージがより深まり、自分でも絵を描きたくなりました!

コメンテーター:めんだこちゃんさん

個性溢れる作品が先生の手によってどう添削され、変化していくのかを間近で見られたのは刺激的でした。最前線で活躍するプロの先生の話を聞けるのは、本当に貴重です。絵を描く者の一人として発見の連続で、学びの多い時間になりました!


そして、なんとイベント終了後には、学生の皆さんの有志による「pixiv科目交流展」に和田先生が立ち寄る一幕も。作品を見ながらそれぞれの悩みや質問に答え、ここでも楽しく学びの多いひと時が。和気あいあいとした雰囲気で、多くの交流が生まれた一日となりました。


「おもしろそう」「もっと聞いてみたい」と思った方は、ぜひZEN大学のpixiv提携科目をチェックしてみてください。好きを学びに変える一歩が、きっとここからはじまります。

pixiv提携科目について

ZEN大学とイラスト、マンガ、小説作品の投稿プラットフォーム 「pixiv」を運営するピクシブ株式会社とのコラボレーションで提供する、計20科目からなるクリエイティブ科目群です。

さまざまなクリエイティブスキルや業界の最前線の情報、そしてクリエイティブ領域のみにとどまらない幅広い知識や経験をプロのクリエイターから学ぶことで、多様な業界で活躍できる力を身に付けることができます。

pixiv提携科目特設サイト▶ https://creative.zen.ac.jp/pixiv/


▼添削講座の全編を見たい方はこちらから

展軸祭2026 pixiv×ZEN大学「和田拓先生直伝!イラストリアルタイム添削ステージ」

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