こんにちは、ZEN大学1年生の高木万愛です。
今回、農業×重機の実践プログラムに参加しました。
このプログラムは、6月と12月にそれぞれ5日間ずつ長野県小布施町に滞在し、重機操作や火の扱い、応急処置といった有事に役立つスキルのほか、農業を体験することで、自然の脅威や自然と共存するための知恵を学ぶというものです。
ただ、私は農業も重機も、これまでほとんど関わりがありませんでした。
そのうえ私は今名古屋に住んでいて、日本にいながらも災害を身近に感じることがありませんでした。恥ずかしながら、こちらのプログラムも、「重機の免許がとれるから」「農業を体験してみたいから」という単純な理由で応募しました。
しかし、実際に重機に乗り、農業をしたことで、「現場に行くこと」そのものの大切さに気づきました。
①農業体験
6月の活動ではりんごの摘果(てきか)を行いました。

りんごの木で摘果作業を行う様子
りんごを幼い段階で間引く「摘果」をすることで、りんごはより大きく、おいしくなります。
私はこのプログラムで摘果作業がいちばんつらかったです。選別を繰り返すうちに「摘み取るべき子」「きれいな子」を選ぶのがどんどんしんどくなっていきました。
また、12月には収穫と梱包を体験しました。梱包作業自体はシンプルですが、収穫量が膨大なので一人で一日中やっていると、りんごと会話しだすこともあるそうです。

雪の残る地面に並ぶ、青いカゴいっぱいの収穫されたりんご
農業はほんとうに選択の連続で、実に複雑なルートを経て私たちの手元に届いているということを学びました。
さらに、離農についてのお話を伺い、若者世代が現場に行くことが、「来てくれるなら来年からは新しいこともやってみよう」という、農家さんにとっての希望につながるかもしれないと感じました。
②重機講習
プログラム前半では基本的な操作を学び、後半では、「解体講習」を行いました。重機は、バケットの部分(土などをすくう部分)を「つかみ」などに付け替えることができます。

アタッチメントが「つかみ」に付け替えられた小型重機
解体講習ではつかみの操作方法について学びました。以前は、追加講習なしでつかみを使うことができたのですが、東日本大震災でつかみによる事故が多発したことから、講習が必要になったという経緯を伺いました。
実際の現場では、いざというときは重機を使わない選択肢もあるとおっしゃっていました。あくまで重機は道具であって、目的によって異なるアプローチが必要になります。
③災害食
初めて災害食を食べました!災害時の食事といったら、「冷たくて、固くて、あまりおいしくないもの」だと勝手に思っていたので、お水を入れるだけで温かくておいしい食事ができるのが驚きでした。
もし被災して不安な時に、こうした温かい食事があるだけで、どれだけ心が救われるか、安心できる環境で味を知っておくことで、いざという時の安心につながると実感しました。
災害食を温めるための加熱袋に、食事がセットされている様子
④結び
この十日間で、「自分になにができるか」よりも、まずは「現場に行くこと」そのものに価値があるということを学びました。
若者が現場に行くということは、単に即戦力になるということではありません。
そこに若者がいることで、現場の方々に「ここにはまだ未来があるかもしれない」と感じてもらえることに大きな意味があります。
今回、初めて農業を経験して、もっと農業に深く関わりたいという気持ちが強くなりました。
これから、農業を通してさまざまな地域や農家の方と関わっていきたいです。この10日間一緒に過ごした学生のみなさん、スタッフの方、現地の方、ありがとうございました!


