【学生ミニ講演】思考と行動が変わり、
勉強と介護を両立できる自分に ——10月新入生懇親会より

2025年9月27日(土)に開催した「ZEN大学2025年10月新入生懇親会」では、プログラムの一つとして、4月に入学した在学生による「学生ミニ講演」を実施しました。今回は、「仕事・介護と学業」をテーマに話してくれた「akiyuki」さんの講演内容をお伝えします。


リアルの繋がりから学べることを大切に

私は49歳の社会人学生です。皆さんの中には、「ZEN大学に入って、4年間も仕事の傍らで勉強を続けられるのかな」と不安に思う方もいるかもしれません。私も、入学した当初は、仕事と両立できず大学を中退してしまうのではないかという不安を抱えていました。

入学後は、懇親会のスタッフを務めるなど、オンラインだけではなくリアルの繋がりを求めて、ZEN大学のさまざまなプログラムに参加してきました。日本財団がサポートする地域・企業連携プログラムのうち、日系三世の日本留学を支援する活動に参加し、20歳の学生さんと話す機会がありました。彼女が生まれた国を離れ、日本の大学でひとりで勉強をしていると聞き、「親御さんの元を離れるのは大変だね」と声をかけたところ、返ってきた言葉に衝撃を受けました。

「私はどこの国でもよそ者なので、どこへ行ってもホームシックにはならないんです。だからこそ、国際的に活躍できることが私の強みだと思っています」

この言葉を聞いてショックを受けると同時に、「こういう場に来ないと、実際の声は聞けないんだな」と痛感しました。


さまざまなプログラムに参加し、考え方が変化

また、困難を抱える子どもたちの食事や生活習慣、遊びなどを支援する「子ども第三の居場所プロジェクト」では、本人には全く非がないのに苦しい立場に置かれている子どもたちがいるという事実に心が大きく揺さぶられました。プロジェクトに参加しなければ気づきもしなかったような体験を通して、私自身の考え方も大きく変わりました。なんとなくテレビを見て過ごすのではなく、新しい取り組みを見つけて、何かの役に立ちたいと思うようになったのです。こうした変化を通じて、オンラインだけでなくリアルな交流があることが、モチベーションを保つ上で重要なのだと改めて感じています。


生活習慣も激変した10ヵ月

ZEN大学への入学を決めてから、生活にも劇的な変化がありました。それまでは、仕事から帰った後は家でアニメを見るだけの生活。土日もずっとアニメを見て過ごし、甘いものばかり食べていました。ある時、YouTubeで学校法人角川ドワンゴ学園理事の川上量生さんがZEN大学を創設する話を見て、「自分も何かを変えよう」と直感し、すぐに入学を申し込みました。

さらに、「他の学生と会うなら、痩せていた方がいいかな」と欲が出て(笑)、すぐに24時間営業のジムにも申し込み、そこから10ヵ月間通っています。その成果があり、体重は約10キロ減り、体脂肪率も標準まで落ちました。現在は、朝4時に起きて運動する時間を確保し、ジムに行って、勉強して、職場に行くという生活を継続できています。


行動する力が身につき、時間を有効利用

私の目標は、「親切で行動的なZEN大学生になること」。親切であることの大切さをつくづく感じています。入学時の心配事のひとつに、高齢の父の介護がありました。徐々にその必要性が高まり、今ではその対応に迫られる日々です。そのため、勉強の合間に介護について調べたり、相談したり、役所に連絡したりする習慣が身に付きました。オンデマンド授業を受けながら、空いた時間に介護の手続きを進めることができています。「行動すること」が自然と身についてきており、ZEN大学に入ってからは良いことばかりが起こっています。

これらの経験から、ZEN大学に新しく入った皆さんも、ぜひ積極的にプログラムに参加し、相談できる仲間や自分に合った勉強法を見つけていってほしいと思います。そうすることで、新しい視点や本当の意味での強さが養われるのではないでしょうか。今後も介護と両立しながら、できるだけ時間を見つけてプログラムに参加していくつもりです。そこで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

一覧へ戻る